アパレルに新風、SNAPBOARDでO2O施策を!

ECのミカタ編集部

 アパレルショップ向けブログを50社・100ブランド・4000店舗へ導入実績のある株式会社ガイアックスは、アパレルショップ向けに、ショップスタッフが掲載するコーディネート写真の掲載とECサイト連携に特化したファッションコーディネートサイト構築クラウドサービス「SNAPBOARD」の提供を開始した。

 今回は、「SNAPBOARD」利用のメリットを紹介しながら、O2Oがアパレルにもたらすことについて考えていく。

注目のO2O

 まず最初に、今回提供が開始された「SNAPBOARD」が開発された背景について考えてみる。近年、販売促進施策では、WebやECサイトのユーザーを実店舗などへ促すO2O(オンラインtoオフライン)が注目されている。過去にECのミカタでも掲載した2016年上半期アプリMAUランキング(App Ape調べ)の「ライフスタイル」部門では、実にTOP10の中でO2O系アプリが5つランクインしていたほどなのだ。

 オンライン(インターネット上)からオフライン(実店舗)へ、またオフラインからオンラインなど、継続的かつ断続的にコミュニケーションを実現し、消費者の行動も活性化することから、O2Oは様々な企業から注目を集めている。

 以上のことは、もちろんアパレル業界にも深い関係があり、Web上に洋服のコーディネート写真を掲載し、それらを経由することで、EC及び実店舗へユーザーを誘導する動きが強まっているようだ。

 O2Oを用いることで、ユーザーは気に入ったコーディネートをそのまま購入することができ、さらに店員やメルマガなどとは違う角度で商品を手にする機会が増えるので、購入に繋がる好循環が形成される。だが、コーディネート掲載サイトは、コストの面から、複数ブランドを扱うアパレルショップでの展開がこれまでは主流であったという。

 このような、背景から、アパレル企業が「低コスト」で「高機能」な「自社ブランド専用」のコーディネート画像掲載メディアを開設することが出来るサービスの提供を目指し、開発されたのが「SNAPBOARD」なのである。

 「SNAPBOARD」であれば、一番安いライトプランで、初期構築費用100,000円~、月額システム利用料金48,000円で利用できるため、気軽にO2O施策を取り入れることができる。

「SNAPBOARD」の運用とメリット

「SNAPBOARD」の運用とメリット

 では、「SNAPBOARD」の利用方法を紹介する。コーディネート投稿のフローとしては、まず写真を撮影し、身長やカテゴリを設定する。次に、バーコードで商品情報を紐付けてECサイトと連携させ、管理者が投稿の承認をして、掲載という流れになっている。このように、「SNAPBOARD」は、まるでSNS感覚で、簡単にコーディネートを登録することができるのである。

 もちろん、「SNAPBOARD」は、アパレル業界に最適化されたサイト構築と管理機能を搭載しているため、投稿の公開承認機能や管理軽減機能なども簡単にできる。また、キャンペーンページ作成機能で自由に販促ページの作成が可能となっている。

 次に、「SNAPBOARD」のフローとメリットの紹介に入る。上画像にある通り、まず、利用者がインターネットで服やコーディネートを検索する。そして次に、実店舗のように様々なコーディネートが掲載されているページへと集客がなされる。最後に、気に入った服を買いにECサイトや実店舗に送客されるといった流れになっている。

 このように、オンラインとオフラインが連携することで、これまで以上の集客につながるのがO2O施策である。客側としても、実店舗で店員のコーディネートを参考にするように、コーディネートページを参考にできるのでメリットが大きいだろう。また、コーディネートの写真が掲載されている質の高いページは、SNSなどでの拡散を促し、さらなる顧客を呼び込むことにもつながるため、企業側のメリットも大きいのである。

O2Oがアパレル業界にもたらすこと

 今回の「SNAPBOARD」ができたように、ECではO2Oに関する環境が整ってきている。しかし、O2Oをただ施策に取り入れるだけでは意味がない。例えば、ファッション通販サイトのZOZOTOWNでは、すべての商品を採寸し直し、ブランドごとの寸法を出したり、コーディネート写真を数カット撮影したりと、服の魅力を最大限に引き出し、発信する工夫をしている。もちろん、ZOZOTOWNは、他にも物流面などの強みを持っているが、このようにブランドの魅力を引き出す施策に力を入れることはアパレルECとしても参考になる点が多いだろう。

 今後、「SNAPBOARD」では、コーディネート投稿の成果を可視化できるような分析機能の導入も予定されている。成果が可視化されることによって、ショップスタッフのモチベーション維持につなげることが目的ということだ。

 今回取り上げたO2Oは、アパレル分野において最大の力を発揮する。この新しい施策うまく活用すれば、競合と差をつけることができるだろう。オンラインとオフラインの両面からの施策を行うことで、売り上げの相乗効果を実践して欲しい。


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